本当の気持ち☆

本当の気持ち

人間は感情の動物です。でもなかなか自分が何を感じているかを素直に認められない。
上手くいかない事に対しての焦りや怒りがその奥にある本当の感情に蓋をしてしまいます。     

その怒りは相手への?いえいえ、もしかしたら上手く出来ないと思う自分への怒り。                     ホントは自信がないの。ホントはいつもダメな自分を責めてます。
ホントは伝えたい大切な思いがあるの。
本当は。。私もずっと素直になれなくて、そんな感情に蓋をして生きて来ました。

長男が18歳の時のことです。
ここオーストラリアでは18歳は「大人」として認識される年齢です。
我が息子も自分では「大人」だと認識しておりました。

日ごろから口うるさくかまう私に、ある時「ママ、お願いだから大人にさせて」と言ったことがあります。
息子の心からの叫びだったのでしょう。
でも古い日本人気質の私にとってはそんなことは受け入れられません。      
何せまだ高校生です。日本では20歳が大人なんだもの。
親のスネ齧って、高校生が何言ってんだ~・・と今まで通り、口うるさく管理をしていました。

幼き時は、それはそれはママっ子で、いつもまとわりついて離れなかった息子に
「シッシッ」とつき離された気がして、内心淋しい思いもしていました。

でも、そんな思いはおくびにも出さず、散らかった部屋のことでガミガミ、洗濯物のことでガミガミ、
勉強の仕方でガミガミ。

「そんなことするなら、もう2度と洗濯はしてあげない」とか・・「言う事聞かないならご飯は食べなくていい!」
とか・・私の言う事をきかせるための交換条件を出していました・・。

ある日の喧嘩のさなか、またしても反抗し部屋に向かった息子をしつこく部屋まで追いかけて、
さらにガミガミ。
するとイスに座り、背を向けていた息子がくるりとこちらを向き、
「ママがそういう風に言うと、僕はこんな風に(・・と親指、人差し指の間を5センチ位空けて)
小さくなった気がするんだよ!」と泣きながら叫びました・・。

それを聞いたとたんに、自分の中の何かが音を立てて崩れて行くのがわかりました。

「ああ・・この子は今、私が子供のころに感じていたことと全く同じことを感じ、傷ついているんだ、、。」と。

頭にのぼっていた血がざ~と下がって行きました。


ちょうどこの時期、私は自分を深く知る為のワークショップに通っていて、少しずつ自分の心の奥の声を
聞くことが出来るようになって来ていました。そして、始めて素直になろう・・と思えたのです。

そこで「分かった・・ママの話を聞いて」と伝えましたが、頭に血が上っている息子は、
「いやだ、あっちへ行け!(怒)」と。

それでも何とかなだめて・・本当の気持ちを伝えました。

私は淋しかったのです。あんなにママっ子だった息子が大人になって、私のそばから離れようとしている。
それを受け入れることが辛かった・・。

だから、「ほら、これはママがいなければ出来ないでしょ?」「これが出来てるのもママのお蔭でしょ?」
と事あるごとに言い続け、私という存在がかけがえのないものだと言う事を証明させようとしていたのです。
最悪です・・。


子供を褒める事よりもダメな部分をあげつらった事の方が多いと思う。
厳しく育てられた私は、それが親としていいことだと、親だから言ってあげるべきことだと
思い込んでたところもあります・・。

本当はすごく大切で、すごく自慢で、すごく愛してて、、
だから巣立っていく我が子を認めることがただ、淋しくて。

大人になろうとする息子。子離れ出来ない私・・。

私は親としてダメなんじゃないかな?こんな母親嫌いなんじゃないかな?と
心の奥ではいつも自信がなく、不安な気持ちがありました。ダメなのは息子ではなく、
自分をダメだと思いこんでいる私だから、息子をコントロールすることで自分の位置を
保とうとしていたのです。


18年間の親子関係の中で、私はその日、初めて心からごめんなさい、と息子に謝りました。

それまでは親が子供に謝る・と言う事に対して、親としての権限を奪われるような気がして
(今にして思えば、何の権限でしょう?)素直に謝れない私がいました。その事も伝えました。


「ごめんなさい」は私にとって1つのハードルでした。なかなか乗り越えられない、高いハードルです。
心の奥の想いを出来るだけ冷静に、(涙を流してしまいましたが・・)話しました。


すると最後には私をギュッと抱きしめて、「ママ、もういいよ。わかったから。僕もごめんね」と言ってくれました。

18歳、反抗期。だから言う事を聞かない。世間一般の常識通りに、そう思っていました。

でも反抗するのは当たり前です。親の言う事が全て正しいわけじゃない。それを主張する、
大切な時期だったのだと思います。

その日から私達の関係は大きく変わりました。

自分の作り出していた「ハードル」は乗り越える勇気さえあれば乗り越えられる。
それに本当はハードルなんて最初から存在していないんだ・・ということも気づくことが出来た瞬間です。

素直な心に耳を傾け、相手に伝えることがお互いを分かり合える秘訣なのだと心から思えた日でした。

そして、素直になれた自分を好きになれた日でもあります。

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